クリスマス【難波麻人】
『クリスマス』というイベントにおいて、肯定派と否定派の存在をよく耳にする。
クリスマスを存分に楽しもうとする人達と、クリスマスなんてそもそも日本の文化や風習じゃないだろう、クリスマスを祝うなら釈迦の誕生日を祝えよコノヤロー!という人達である。
その他に、桝本君のようにただ金がないだけのクセに、
「クリスマスだけじゃない、僕にとっては毎日が特別なんだよ。」
なんて鏡に向かって囁いている、ヤバい輩も存在している。
しかし僕からすればどれも間違ってないし、そもそも正解なんて存在しないものだと思う。
クリスマスだけじゃない、例えば仕事に対する考え方や信念など、正義というのは人それぞれである。
自分自身の正義は持っていた方がいいだろうし、誰に対しても譲る必要はないだろう。
しかし押し付けてはならない、僕にとっての正義はあくまでも僕だけのものだ。
僕は僕のやり方で生きて行けばいいが、それと違ったやり方や僕の信念から外れるやり方を、否定したり批判する権利は僕にはないのだ。
受け入れられなくても許せなくても、それは自分の中だけに閉まっておくべきものだ。
ちなみに僕はクリスマス肯定派だよ。
僕にとってはあまり重要じゃなくても、大切な人にとって重要なものなんだったら、僕も大事にしようって思うんだ。
桝本君だってそうさ、金がない桝本君にとってはただ邪魔くさいだけのクリスマスも、プレゼントを上げる事で、好きな女の子の気持ちを繋ぎ止められたり、また2人で会ってくれたり、その流れで酔っ払ってチューでもさせてくれたら、それでもう万々歳なんだ、クリスマス最高ぅ~!て話なんだよね。
だがそれが桝本君の正義であり、どんなに卑怯で小悪党なオゲレツ桝本君であっても、何人たりとも否定する事は出来ないのである。
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